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Q04 リンパ節病変③

Advance   リンパ節病変③
監修：名古屋第一赤十字病院 病理部　伊藤 雅文 先生

あなたの
解答結果

 

これは 慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫(B-CLL/SLL） です。

下記の組織像、免疫組織化学染色像がみられる疾患を選択し、その疾患でみられる染色体異常を選択してください。

組織・細胞画像

  • HE染色弱拡大

     

  • CD5

     

    陽性(＋)

  • CD23

     

    陽性(＋)

  • HE染色強拡大

     

  • CD20

     

    陽性(＋)

  • Ki-67

     

    偽陰性(±)

問1

正解 不正解
もっとも考えられる病理診断はどれでしょうか。






問2

正解 不正解
この疾患でみられる頻度の高い染色体異常を選択してください。






 
確認する

慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫
(B-CLL/SLL）

  • CD19, CD20, CD23などのB細胞系分化抗原をもち、T細胞系の抗原であるCD5の発現が特徴的である。
  • リンパ腫型の臨床像を呈する場合、small lymphocytic lymphomaと診断され、WHO分類ではCLL/SLLにまとめられる。
  • 自己抗体がみられ、Coombs陽性自己免疫性溶血性貧血の合併頻度が高い。

組織・細胞画像

  • HE染色弱拡大

    リンパ節は基本構築が不明瞭となり、均一性の高い小型リンパ球が不明瞭な濾胞状、結節状に増生する。

  • HE染色強拡大

    びまん性に増生する小型リンパ球は、細胞質の乏しい小型核小体を有する類円形核で、細胞異型の弱いリンパ球からなる。

  • この検査が決め手

    CD5

    陽性(＋)

    増生する小型リンパ球はCD5が弱い陽性を呈する。強い陽性細胞はCD5陽性のTリンパ球で、B-CLLの陽性所見は弱いため、染色条件によっては偽陰性となる。

  • CD20

    陽性(＋)

    びまん性に増生する小型リンパ球はいずれもCD20陽性Bリンパ球からなる。

  • CD23

    陽性(＋)

    B-CLLで増加する小型リンパ球はCD23が強い陽性を呈する。

  • Ki-67

    偽陰性(±)

    B-CLLではKi-67+細胞は少数のみである。
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