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血液疾患画像クイズ

Advance クイズ(上級レベル)

Q03 リンパ節病変②

Advance   リンパ節病変②
監修:名古屋第一赤十字病院 病理部 伊藤 雅文 先生

あなたの
解答結果

 

これは 反応性リンパ濾胞(反応性リンパ球増加症) です。

下記の組織像、免疫組織化学染色像がみられる疾患を選択し、その疾患でみられる染色体異常を選択してください。


組織・細胞画像

  • HE染色弱拡大

     
  • CD3

     

    陰性(−)

  • CD20

     

    陽性(+)

  • HE染色強拡大

     
  • CD10

     

    陽性(+)

  • Bcl-2

     

    陰性(−)

問1

正解 不正解
もっとも考えられる病理診断はどれでしょうか。






問2

正解 不正解
この疾患でみられる頻度の高い染色体異常を選択してください。






 
確認する

反応性リンパ濾胞
(反応性リンパ球増加症 reactive lymphocytosis : RL)

組織・細胞画像

  • HE染色弱拡大

    反応性リンパ濾胞と濾胞性リンパ腫の鑑別はしばしば困難である。
  • HE染色強拡大

    反応性リンパ濾胞は、濾胞構成細胞の多彩性が見られ、核破砕物を貪食するマクロファージが散在性にみられる。
  • CD3

    陰性(−)

    反応性リンパ濾胞ではTリンパ球が濾胞を明瞭に取り囲み、濾胞内には少数みられる。
  • CD10

    陽性(+)

    反応性リンパ濾胞を構成するBリンパ球はCD10+細胞からなる。
  • CD20

    陽性(+)

    反応性でも濾胞構成細胞のほとんどはCD20+Bリンパ球からなる。
  • この検査が決め手

    Bcl-2

    陰性(−)

    濾胞性リンパ腫との最大の鑑別点で、濾胞性リンパ腫を構成する腫瘍細胞はbcl-2+であるのに対し、反応性では陰性である。
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