血液疾患画像クイズ

Burkitt lymphoma
（バーキットリンパ腫）

• C-MYCと免疫グロブリン遺伝子（IGHあるいはIGL)との相互転座を伴うびまん性リンパ腫である。
• 腫瘍細胞は中型から大型で均一性の高い類円形核を有し、好塩基性細胞質をわずかにみる芽球形態の腫瘍細胞増生からなる。核片を貪食するマクロファージが多くみられ、腫瘍細胞の密な背景に、マクロファージが星が点在するようにみえることからstarry sky appearanceと呼ばれる。
• リンパ節は基本構築が消失し、びまん性に中型から大型異型リンパ球の増生を認める。
• 腫瘍細胞は、CD20⁺,CD10⁺,Bcl-2^-, TdT^-で、Ki-67陽性細胞がほとんどであることが診断的には重要である。
• t(8;14)(q24;q32), t(2;8)(p13;q24), t(8;22)(q24;q11)の染色体異常を認める。
• FISH法で、C-MYC-IGHの転座を確認できる。