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教えて、先生!

Q.血圧を調節する因子は、高血圧の治療にも関係しますか?

もちろん、関係しています。患者さんの血圧を高めている要因にアプローチし、血圧を下げる方向に是正するのが高血圧の治療です。
したがって、治療の基本は食事、運動など生活習慣の改善です。減塩は体液量の増加を防ぎますし、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルを多く含む野菜や果物などは塩分の排泄を促します。また、適度な強度の運動は交感神経の過剰な活動を抑えるほか、血管の拡張や塩分の排泄を促すなどのメリットがあります。
生活習慣の改善を行っても十分な血圧低下がみられない場合は、血圧を下げる薬剤(降圧薬)による治療を行います。

降圧薬は血圧を調節する因子に働きかけて効果をあらわしますが、その種類によって作用、すなわち「働きかける因子」が異なります。それが患者さんの血圧を高めている要因と上手く合っていれば血圧が下がります。しかし、先ほど述べたとおり、本態性高血圧は“多くの要因が複雑に絡みあっている”ので、1つの薬剤では抑えられない要因が出てきてしまいます。これはモグラたたきに似たところがあります。1つの要因(モグラ)をたたいても、他の要因は顔を出したまま。これでは思うように血圧が下がりません。そのため、作用の異なる薬剤を2剤、3剤と組み合わせて治療せざるを得ないことが多いのが実情です。

教えてくださったのは

勝谷医院 院長
大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝治療学特任准教授

勝谷 友宏 先生

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