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教えて、先生!

Q.先生が委員長をされている日本高血圧学会の減塩・栄養委員会では、どのような活動をされているのですか?

当委員会では、様々な側面から減塩を図る活動を行っています。
例えば、食品のパッケージの栄養成分表示について、従来は「ナトリウム」の量が記されていましたが、これを「食塩相当量」とするように働きかけました。現在では食塩相当量で表示されているので、減塩を心がけている方にとって食品選びの参考になると思います。また、減塩食品を紹介したり、アワードを創設して減塩化の推進に優れた成果をあげた食品を表彰しています。

2020年からは厚生労働省の事業として、町ぐるみ、職場ぐるみの減塩の手法を作り、その効果を実証する事業を始めました。これは尿検査で食事の内容を評価し、塩分の摂りすぎなどがあれば、食事を改善するプログラムを実行してもらい、実際に食事が改善されたかどうかを確かめるものです。
尿検査による食塩摂取量の推定に加えて、尿のナトリウムとカリウムの比も算出します。カリウムは野菜や果物に多く含まれ、ナトリウムの排泄を促す作用がありますから、この比が高いと、塩分の摂りすぎまたはカリウム不足の目安になります。結果が出るのは2022年ですが、よい結果が得られることを期待しています。

【参考】さあ、減塩!~減塩・栄養委員会から一般のみなさまへ~(日本高血圧学会)
https://www.jpnsh.jp/general_salt.html

教えてくださったのは

滋賀医科大学NCD疫学研究センター教授

三浦 克之 先生

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