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教えて、先生!

Q.日頃、先生方はどのようなことを考えて、高血圧治療を行っているのですか

私たち医療者が薬物療法を行う際には、常に、それぞれの患者さんにとっての“益と害のバランス”を考えながら治療を進めています。薬剤には、皆さんもご存知のように、有用な効果だけでなく必ず副作用があります。そこで診療ガイドラインなどに基づきながらも、それぞれの患者さんの状態に合わせて、「益(効果)を最大にしつつ害(副作用)をできるだけ避けるためにはどのような治療がよいか」を考え、薬剤の選択や用量を決定します。

特に高齢の患者さんでは、先ほどお話ししたように、健康にみえても臓器の老化が起こっています。その程度は、一様ではなくひと様々です。より安全性を重視し、高い血圧をどこまでどのように下げていくかを考えなくてはなりません。
さらに気をつけるべきは、患者さんごとの違い(多様性)です。若い人ほど多様性が大きいと思われがちですが、実は生物学的にはそれほど大きな幅はなく、むしろ高齢者のほうが、同じ年齢であっても老化の程度は様々であり、多様性があります。そこで、高齢になるほど、患者さんごとのきめ細かな対応、つまり個別化医療が必要になるのです。
降圧薬のタイプによっても、それぞれの臓器に与える影響は少しずつ違います。そのため、例えばCKDのある患者さんでは、その薬剤が腎臓に与える影響を考慮して、使うべき薬を選択するようにしています。

教えてくださったのは

川崎医科大学 腎臓・高血圧内科学教授

柏原 直樹 先生

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