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教えて、先生!

Q.最後に、超高齢社会の日本でこそ大切な、高血圧への取り組み方について、先生のお考えを伺わせてください

高齢者では、たとえ健康であると思えても、潜在的に全身の臓器の老化は起こっています。個々の臓器の老化は、互いに影響を与え合いながら、それぞれに機能低下が進んでいきます。超高齢社会の日本では、そのような状態にある人がたくさんいるということになります。そこにさらに高血圧が加わることで、加齢による機能低下が加速されます。臓器障害が起こるリスクが生じ、高血圧のダメージは長年にわたり蓄積されていきます。ですから、高血圧はそれがわかった時から、将来の健康寿命延伸を目標に定めて、しっかりと管理することが大切なのです。
そして、高血圧の薬物療法には、“益と害のバランス”の視点が重要です。そのために、ぜひかかりつけ医を持ってください。医師が自分にあった治療選択ができるよう、自分をよく知ってもらいながら、一緒に治療を進めていただきたいと思います。これは高齢の患者さんだけではなく、将来の高齢患者、つまり中年期の高血圧患者さんであっても同じです。「健康に長生きをする」という未来を描きながら、今の自分の高血圧に向き合っていってください。

さらには、ご家族や周囲の方にも、患者さんと一緒に高血圧に取り組んでいただきたいですね。高血圧は生活習慣が大きな影響を与える病気ですが、減塩や体重の適正化などは患者さん一人ではなかなか達成が難しく、周囲のサポートが必要となります。ぜひ、長く高血圧と付き合っていく患者さんに寄り添い、長くサポートしてあげていただきたいと思います。

教えてくださったのは

川崎医科大学 腎臓・高血圧内科学教授

柏原 直樹 先生

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