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バーチャルde骨髄線維化の鑑別

骨髄の線維化

監修:名古屋第一赤十字病院 病理部 副院長・部長 伊藤 雅文 先生

骨髄の線維化は、鍍銀染色で染色される細網線維と、膠原線維の増生からなる。鍍銀線維による線維化は可逆性である。正常骨髄では、骨梁周囲、血管周囲で細網線維の増加が見られる。この領域に存在する線維芽細胞が産生し、骨髄の基本構築を形成する。

細網線維は、銀染色(Gomori染色、鍍銀染色(渡辺法))で黒色に染色される主としてⅢ型コラーゲンからなる細線維である。膠原線維は、主としてⅠ型コラーゲンからなり、マッソン染色やアザン染色で青色に染色され、鍍銀染色ではやや赤みを呈する太い線維の束からなり、黒色を呈する細線維からなる細網線維とは異なるパターンを呈する(図1)。

図1.骨髄線維症鍍銀染色

黒色細線維(細網線維)とやや赤みを帯びた太い線維(膠原線維)の増生を認める。

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