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バーチャルde骨髄線維化の鑑別

骨髄線維化のグレード分類

監修:名古屋第一赤十字病院 病理部 副院長・部長 伊藤 雅文 先生

線維化の程度をグレードで評価する方法は、さまざま提唱されてきたが、現在はWHOのグレード分類が用いられている1)。骨髄増殖性腫瘍ではMF-2以上を線維化期と規定している。細網線維密度と膠原線維束、骨硬化の出現により段階が設定されている(表1)。

1) Arber DA, Orazi A, Hasserjian R et al. The 2016 revision to the World Health Organization classification of myeloid neoplasms and acute leukemia. Blood 2016; 127: 2391-2405. 

表1.WHO分類による骨髄線維化のグレード分類

MF-0 細網線維は散在性にあるが、交差像は見られない。正常骨髄に相当。
MF-1 主として血管周囲に、細網線維は多くの交差像を伴い、粗いネットワークを形成する。
MF-2 細網線維が高度な交差像を伴いびまん性かつ高密度に増生し、限局性に膠原線維の束状増生および/または巣状の骨硬化所見を認める。
MF-3 細網線維が高度な交差像を伴いびまん性かつ高密度に増生し、膠原線維の密な線維束形成を認め、通常骨硬化所見を伴う。

膠原線維と骨硬化について軽微な修正が加えられた。
線維密度は造血領域に限り評価される。
MF-2/3の評価にはトリクローム染色の追加が推奨される。

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