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バーチャルde骨髄線維化の鑑別

非腫瘍性疾患の骨髄線維化

監修:名古屋第一赤十字病院 病理部 副院長・部長 伊藤 雅文 先生

非腫瘍性疾患は、炎症性、治療関連性、代謝性に分けられる。炎症性病変は、全身性肉芽腫性病変に伴うものが多く、結核性肉芽腫では細網線維の肉芽腫周囲での増加を認め、治療後の瘢痕病変では膠原線維化を認める。炎症に伴う線維化では、パッチ状に分布し、慢性の経過を辿る疾患では膠原線維の増加を伴う(図1)。

放射線治療に伴う間質変化は、HE染色標本ではびまん性に硝子様変性を呈し、一見高度な線維化様に見えるが、鍍銀染色では線維化は比較的軽度で、陳旧化した病変では膠原線維の増加を見る。

図1.炎症性骨髄病変の線維化所見

炎症性骨髄病変の線維化所見

細網線維の軽度増加と、結節性膠原線維増生を認める。

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